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Date:  Sat, 28 Jun 2003 22:26:56 +0900
From:  Kenji HIRANABE <hiranabe@....jp>
Subject:  [XP-jp:04504] Norm Kerth (was Re:  Re: From Salt Lake
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <3EFD97A0.91C5ECFE@....jp>
References:  <3EFC416F.6A14971B@....jp>		<20030627235541A.washi@mutuko>		<3EFCE5F3.D4DCA8CF@....jp> <20030628152641D.washi@mutuko>
X-Mail-Count: 04504

鷲崎さん,
平鍋です.

Norm Kerth の回顧について.

> 初耳でしたので、PortlandPatternRepository などを調べてみました。
> 
> http://c2.com/doc/ppm.pdf
> http://c2.com/cgi/wiki?NormKerth
> http://www.retrospectives.com/
> 
> 以下、その感想です。
> 
> "検死" (Postmortem) とは何ともぞっとする言葉ですが、もともとは、
> プロジェクトを人間に例えて、犯罪行為や病気のせいで死亡した(失敗した)
> プロジェクトを反省し、次に生かそうというところから来ていると感じました。
> 
> このとき、瀕死のプロジェクトを蘇生させることが目的であるようには
> 読み取れませんでした。#私が誤って理解している可能性はあります

はい.合ってます.

> また、指摘されているように "検死" や "回顧" (Project Retrospectives) が
> プロジェクト終了後のプロセス改善活動であるのに対して、XP の "回顧" は
> イテレーションもしくはリリース後の改善活動である点が異なると感じました。
> 
> http://www-6.ibm.com/jp/developerworks/java/021018/j_j-xp0813.html
> 
> なお、他の ML [xpjug] で紹介されていた Industrial Logic 社の記述中では、
> XP プロジェクト終了後の "回顧" が取り上げられているようです。
> 
> http://www.industriallogic.com/catalogs/activities/000022.html

そうです.上記の認識で合っています.
Linda Rising と Mary Manns (この二人も,パターン界の大御所で,近日
ついに『Introducing Patterns(or any new ideas) into Organazation』
を出版するそうです)は,このNormの回顧を,Agile の文脈に持ってきて
います.つまり,回顧を,


回顧 --+- Interim (within project, after each iteration)
       +- EOP(End of Project)

という風に,2つに分けています.EOPの方は,Norm によって研究されて
いる.これを Interim として Agile にも使えるのでは?という話です.


以上