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Date:  Wed, 04 Jun 2003 01:48:10 +0900
From:  SEI Hideki <seih@....net>
Subject:  [XP-jp:04430] Re: コミュニケーション (Re: Re: XP  関連近刊情報)
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <53C329EFEA5C05seih@....net>
In-Reply-To:  <20030603234738.AE20.S-KURIYAMA@....com>
References:  <20030603234738.AE20.S-KURIYAMA@....com>
X-Mail-Count: 04430

At Wed, 04 Jun 2003 00:13:15 +0900,
"KURIYAMA, Shigeyuki" <s-kuriyama@....com> wrote
> 具体的にどのように「日本語の作文技術」を使用して教育を行って
> いるのですか?
> 実際にトレーニングなどを行なったりしているのでしょうか?

書籍については、「文章によるコミュニケーションや記述は仕事の
基本なんだから、ともかく読みやがれ」と云っています。

本多勝一のほかには、下記の書籍を推薦しています。

    わかりやすいマニュアルを作る 文章・用字用語ハンドブック
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822720306

『日本語の作文技術』は、実践書としてはものたりません。そこを、
『文章・用字用語ハンドブック』で補完できると考えています。

トレーニングは古典的な添削です。

さすがに全メッセージについて添削するわけにはいきませんので、
気がついたときに「発作的日本語講座」といったタイトルで、具体
的に指摘してします (かなりケチョンケチョンに)。

たいていの新人は、おそれおおくも「自分は文章を書くのが得意
だ」くらいにボンヤリと考えているので、最初が肝心ですね :D

なお、より仕事に密接した場面用の基本テキスト (べく・べからず
集) 的なものは作成して、最初に読ませています。

パソコン通信時代から10年くらいかけて独自に熟成させ、日々更新
しているので、そこそこのデキではないかと自負しています。

> 上記のことって、相手に自分が言ったことを説明してもらうのが一
> 番いいんでしょうけど、それを相手に要求するのがなかなか難しい
> かな、と思っています。

ですね。

    伝えたいことが伝わっているか確認するには、伝えた相手に説
    明・記録してもらい、それを検証・承認するしかない (議事録
    方式)。であれば、最初から伝えたいことを書いてしまうほう
    が効率的だ。

という風に考えていたりもします。

>   ・自分と同じ方向(意識やモチベーションなどの方向というか)
>     を向いていない相手に対して、効率的に情報のやり取りするこ
>     とが難しい。
> 
>   ・たとえ、同じ場にいて同じ話をしていても、相手によって全く
>     異なる認識をしていることが往々にある。
> 
>   ・会話の舵取りをうまく取らないと話が発散してしまう。

まったく同感です。逆に云えば、各種の条件がそろえば口頭でのコ
ミュニケーションのほうが効率がいいのでしょう (が、その場面は
一般的には少ない)。

>   したがって、口頭+紙、口頭+ホワイトボードなどだと格段に情
>   報量が上がるのかなぁ、と実感してますがいかがですか?

そうですね。

関連して今、ペーパー・プロトタイピングに関する本を読んでいま
す。

    Paper Prototyping: The Fast and Simple Techniques for 
    Designing and Refining the User Interface
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558608702

このあたり、うまいこと筋道をつけたいなあと妄想しています。

-- 清