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Date:  Wed, 21 May 2003 11:32:02 -0400
From:  4ml <4ml@....com>
Subject:  [XP-jp:04361] Re: XP 伝導テクニック
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20030521112707.28FC.4ML@....com>
In-Reply-To:  <20030521182148k-hamai@....jp>
References:  <.2003341912.216731141.7842817.24565@....jp> <20030521182148k-hamai@....jp>
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池田と申します。

> >> ・お客様からのアプローチ
> >>  自分からお客様にアプローチしてお客様にXPを気に入ってもらいました。
> >>  経験上、長年システム開発に携わっている上司よりもお客様の方が
> >>  XPを気に入ってくれやすいです。
> >
> >これはちょっと意外でした。社内のマネージャクラスの人は「お客様に納得し
> >てもらえないんじゃないか」と感じていたようです。
> 
> 顧客にとっては、リスクの大きいウォーターフォールの一発勝負がXPでは
> 回避できるという点が大きいのではないでしょうか。

一発勝負の回避や、リスク軽減というのは開発側の動機となる部分なのでは
ないかと思います。

例えば従来のウォーターフォールって顧客側から見ると「最初に全ての仕様と
期間、そして費用をFIX出来る」という大きなメリットがあると思うんです。

たとえばXPで短期リリースとかになると、最終的に欲しい機能が全て出揃うまで
どのくらいの期間とコストがかかるのかわかりません。
特に顧客がソフトウェアと無関係の業種だとするとそれを自分で見積もるのは
非常に難しく不安だと思います。
ウォーターフォールでは、リスクが大きくなって実際に品質が落ちたり
納期に仕様通りのものが出来なかったりということが多々あるとは思いますが、
たとえそうなっても責任は開発側にありますから。

XPの契約形態ってチーム単位の期間請負と似ているような気がしています。
長期的な成果物に関する責任・リスクは顧客側が負ってるんですね。
チームとしてよほど信用されているか、もしくは上記責任・リスクを補って余り
あるメリットを説明出来ないと顧客は受け入れられないのではないでしょうか。

顧客もソフト屋さんならいいのですが、その他の業種だとちょっと難しいかな
と漠然と思っています。

4ml@....com