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Date:  Tue, 18 Mar 2003 01:05:26 +0900
From:  Hirohide Yazaki <firo@....jp>
Subject:  [XP-jp:04235] Re: 記事紹介  : ピーター・コードが語る開発プロセスの選び方
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20030318003412.B81F.FIRO@....jp>
In-Reply-To:  <20030305095635.D91B.ISHIBASHI.KAZUHIRO@....jp>
References:  <20030301161343.E72F.FIRO@....jp> <20030305095635.D91B.ISHIBASHI.KAZUHIRO@....jp>
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矢崎です。

リプライ遅くなってすみません。

On Wed, 05 Mar 2003 16:54:04 +0900
石橋 和洋さん <ishibashi.kazuhiro@....jp> wrote:

ishibashi.kazuhiro> > ・一旦決めたら、対戦中に変更するのはまず無理
ishibashi.kazuhiro> > ・戦略の失敗は、敗北を意味する
ishibashi.kazuhiro> > ・事前に決定され、全ての手(特に序盤)の枠組みorシナリオとなる。
ishibashi.kazuhiro> 
ishibashi.kazuhiro> 上記の項目は、「戦略の特徴」ではなく、「将棋の場合における戦略の特徴」と
ishibashi.kazuhiro> して列挙しました。従ってこれ自体は「一般化された戦略」全てに当てはまらな
ishibashi.kazuhiro> い可能性はあると思います。

私が戦略一般の話として解釈したのが間違っていたわけですね。少なくとも石橋
さんとしては、一般化する意図はなかったということですね。承知しました。

ishibashi.kazuhiro> > で、石橋さんは戦略の特徴として
ishibashi.kazuhiro> > ・一旦決めたら、対戦中に変更するのはまず無理
ishibashi.kazuhiro> > ・戦略の失敗は、敗北を意味する
ishibashi.kazuhiro> > ・事前に決定され、全ての手(特に序盤)の枠組みorシナリオとなる。
ishibashi.kazuhiro> > と述べられたわけです。また、それについて特に根拠を示されているわけではあ
ishibashi.kazuhiro> > りません。
ishibashi.kazuhiro> > 
ishibashi.kazuhiro> > なので、石橋さんがあげた特徴を私は正しいと思わないので、疑問があると申し
ishibashi.kazuhiro> > ました。自分が納得しないことに疑問をもってはいけないでしょうか?それとも
ishibashi.kazuhiro> > 戦略の上記のような特徴は誰もが既に知っていることだから、いまさらそんな疑
ishibashi.kazuhiro> > 問をもつこと自体が不思議ということでしょうか?
ishibashi.kazuhiro> 
ishibashi.kazuhiro> すみません。できれば対論を頂けませんでしょうか?

例えば戦略における分析的アプローチとラーニングスクールなどの考えの対比な
どからすると、戦略を最初から完璧に立てえるのは、昔の、あまり状況が複雑で
ない時代であればまだ有効だったかもしれませんが、最近の複雑かつより不確実
な時代であればあまり有効でないように思います。
なので、

ishibashi.kazuhiro> > ・一旦決めたら、対戦中に変更するのはまず無理
そう思っちゃおしまいでは?勝利の可能性を最初から排除しているのでは?

ishibashi.kazuhiro> > ・戦略の失敗は、敗北を意味する
最初から完璧な戦略が立てることが可能でしょうか。あるいは当たるもはずれる
も運次第なのでしょうか?

ishibashi.kazuhiro> > ・事前に決定され、全ての手(特に序盤)の枠組みorシナリオとなる。
序盤はまだアグリーできますが、全てというのは言い過ぎでは?

ishibashi.kazuhiro> 将棋レベルであれば多分紛れなくお話できるのではないかと...

すみません。将棋の戦略の話に限定することについてはあまり関心がないので、、、

ishibashi.kazuhiro> まず分かりやすい例で「将棋・囲碁」などのゲームですが、これらは
ishibashi.kazuhiro> 「閉じたシステム」で「有知識適応プロセス」となりますね。
ishibashi.kazuhiro> 
ishibashi.kazuhiro> つまり、外部とのIOがなく、始まりと終わりがあり、過去の全く別のゲームから
ishibashi.kazuhiro> の知識、経験を生かす事ができる適応プロセスとなります。
ishibashi.kazuhiro> 
ishibashi.kazuhiro> ちなみに「ある戦争」は「開いたシステム」で「有知識適応」ですね。
ishibashi.kazuhiro> また、「生物の進化システム」は「開いたシステム」で「ゼロ知識適応」かな。
ishibashi.kazuhiro> 最後に「閉じたシステム」で「ゼロ知識」....疑似生物シュミレーションかな...
ishibashi.kazuhiro> 
ishibashi.kazuhiro> まず閉じたシステムと開いたシステムの違いは、予測可能性だと思います。
ishibashi.kazuhiro> 開いたシステムでは、コンテキスト(全体に相当するもの)の状態の変更、
ishibashi.kazuhiro> コンテキスト自体の消滅などが発生する可能性があり、そういった場合はそれに
ishibashi.kazuhiro> 合わせて戦略・戦術の変更・修正が必要になります。

ちょっと、難しい文章が続いているので、私の頭脳ではよく読み取れないのです
が、系として閉じたもの、開いたものがある、というのは感覚的にはアグリーで
す。

また、将棋、囲碁、敵味方のあるスポーツ、戦争など、相手が明確なものもあれ
ば、ビジネスなどように、相手が必ずしも明確でないものなど、一言で戦略といっ
ても様々なコンテキスト(?)で考えなければならないでしょう。

私は、特定の文脈でここまで話きたつもりはなく、変えるべきときは戦略も変え
るべし、と本当にそれしか言っているつもりはないのです。

#成中かどうかというのは、つけたしでしかなく、それが議論の中心ではない
のです。

ishibashi.kazuhiro> 矢崎さんがおっしゃられているのは、
ishibashi.kazuhiro> 「さあ、人は集まった。ツールも決まった。皆で一生懸命やろう!」
ishibashi.kazuhiro> 
ishibashi.kazuhiro> といって始まった後のお話ですよね。

いえ、違います。そのような文脈を一切排除しての話です。

ishibashi.kazuhiro> 
ishibashi.kazuhiro> 濱井さんがおっしゃられているのはその前のお話。

いえ、これも違います。濱井さんも、そのような文脈を一切排除しての話です。
なぜなら私の意見に反論されている以上、私と同じ文脈(がない状態)でなけれ
ば話があわないからです。

#石橋さんだって、自分が主張している文脈(あるいは文脈が無い状態)と全然
違うところで反論されたら、え、それって変!って思われるでしょう?

ishibashi.kazuhiro> 濱井さんのご意見は、「より上位の意志における戦略」だと思います。
ishibashi.kazuhiro> つまり、実際にコンテキスト内部にいる人間には、人材を揃える権限
ishibashi.kazuhiro> などなく、与えられたもので目的を達成するしかありません。
ishibashi.kazuhiro> 
ishibashi.kazuhiro> コンテキストの生成に意志を持つものは、そのさらに上のレイヤーに居ると
ishibashi.kazuhiro> 考えられます。
ishibashi.kazuhiro> 
ishibashi.kazuhiro> 如何でしょうか?

これも違うと思います。私と濱井さんのやりとりの間には、レイヤーの話は一度
も出ていないと思っています。