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Date:  Wed, 16 Oct 2002 09:57:19 +0900
From:  HAMAI Kyoichi <k-hamai@....com>
Subject:  [XP-jp:03832] Re: 無意味なソフトウェア開発生産性の計測
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <iss.3b91.3dacb96f.f129e.1@....com>
In-Reply-To:  <20021015143133.15EA.T-HONMA@....jp>
References:  <20021015143133.15EA.T-HONMA@....jp>
X-Mail-Count: 03832

濱井です。
2002/10/15 15:32:19 +0900にt-honma@....jpさんが送られた
メールに関する返信その2です。

>私が言いたいのは、他部門に影響を与えないような生産性向上も可能だし、ソ
>フト開発の生産性が向上したか確認するためには、ソフト開発のみに注目した
>生産性の測定も必要ではないですか?というものです。

生産とは、製品やサービスを売ることであり、買う相手がいなくては
成り立ちません。コストとして支払う誰かがいなければ成り立ちません。
「開発側の売上=買う側のコスト」ですから、ソフト開発のみなら、常に
差し引き0にすぎません。
開発コストを含めると、マイナスにしかなりません。

[XP-jp:03828]で書いているように、ソフトウェアの開発そのものは、
「在庫」を増大させるだけなのです。

生産量を考える時には、スループットとか売上とかいったお金で考える必要が
あります。行数とかFPとかで考えると、趣味とビジネスの区別もできません。
行数とかFPとかで考えるなら、単に趣味で自分の開発したいものを開発する
のがおそらく一番効率がいいでしょう。


>XP(とかCMM)を導入し、今までより短時間で、正確に、(今までと)同程度の
>開発(機能)量を実現できた、といった場合、「生産性が向上した」と表現す
>るものとばかり思っていましたが、これは違うということでしょうか?

はい、そう主張しています。生産性が実際に向上しているケースもある
とは思いますが……。