Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Wed, 08 May 2002 08:45:20 +0900
From:  Nobuhide Tsuda <ntsuda@....jp>
Subject:  [XP-jp:03439] Re: XP 書籍3冊が4月発行
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20020507234736.E366B6142@....jp>
In-Reply-To:  <3CA0A842.7050604@....jp>
References:  <200203250606.PAA24908@....jp>	<3C9F62C6.6030000@....jp>	<3C9FCA641D6.BA61KATSUJI@....com>	<3CA0A842.7050604@....jp>
X-Mail-Count: 03439

こんにちは、津田%ソフト作家 です。



# 書きかけのメールを送ってしまったようです。
# すみません。

on Wed, 27 Mar 2002 01:56:34 +0900
あまの さんいわく

> ソフトウェア職人気質
> http://www.pearsoned.co.jp/washo/software/wa_soft09-j.html
> 
> という本も出ていますね。
> どことなくXP的な香りがして、とても気になっています。

XP とは直接関係ないのですが、職人つながりで「技術屋(エンジニア)
の心眼」E.S.ファーガソン著、平凡社 という本があります。

エンジニアは設計上多くの判断を行うが、科学的な根拠に基づいて行う
ことができるのは稀で、多くは職人的なカンのようなものに依存している。

大学における(ソフトウェア)工学教育は設計の科学的、解析的な面が
多く、ほんとうに必要な言語表現不可能な職人的教育がなおざりにされ
ている。

多くのエンジニアは科学者と呼ばれると喜ぶが、芸術家と呼ばれるとこ
とには抵抗を感じている。

などが印象的でした。

つまり、現実の技術成果は科学の恩恵のように思われているが、これは
あまり根拠の無い俗説であり、実際は科学的でない(定式化が難しいと
いう意味、似非科学という意味ではない)設計者の言語表現不可能な長
年の経験の積み重ねによっている部分が大きい。

よって、技術者養成を目的とした場合、今日の大学教育では不十分で
「ソフトウェア職人気質」にあるような、徒弟制度的なものが必要な
のかな、と思いました。



regards,
N.Tsuda
http://vivi.dyndns.org/