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Date:  Tue, 30 Apr 2002 17:18:50 +0900
From:  Kenji Hiranabe <hiranabe@....jp>
Subject:  [XP-jp:03426] Agile Software Development (by Cockburn)
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20020430171850Q.hiranabe@....jp>
X-Mail-Count: 03426

平鍋です.

表題の本,読んでいます.まだ,前書とイントロですが,おもしろ
かった部分を紹介します.たぶん,この本全体の骨子になっている
と思います.

・ソフトウェア開発の経験を,言葉として切り出し,それによって
ボキャブラリを形成しなければならない.私たちは,その言葉に
よって記憶を定着させる.

・「ソフトウェア工学」といわれるボキャブラリでは,実際にプロ
ジェクトで起こっていることを表現仕切れていない.

・それは,「プロセス」「モデル」「数学」というようなものでは
なく,「クラフト」「コミュニティ」「プライド」「学習」という
ものに近いものだ.

・コミュニケーションは,決して完璧にはならない.よって,十分
な量が取れるように,management しなくてはならない.

・共有の経験(shared experience)が,コミュニケーションに強く
関係する.

・学びの過程には,following, detaching, fluent というレベル
がある.これは,XP の3段階にも通じるし,守破離(learn,
detach, transcend)にも対応している.

・この本では,新しいボキャブラリの形成を目指している.

P.S.
ちなみに,The Agile Software Development Series の第2弾は,
Jim Hismith(Adaptive Software Development) の "Agile
Software Development Ecosystems" です.こっちは,Tom DeMarco
が序文を書いていますね.(ようやく手元に届きました.2色刷りの
良い感じの本です)


以上です.