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Date:  Mon, 15 Apr 2002 00:13:06 +1200
From:  Masaaki Murakami <mmura@....jp>
Subject:  [XP-jp:03341] Re: ソフトウェア職人気質
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200204141213.AA00365@....jp>
In-Reply-To:  <20020414143808.A417.DAXANYA@....jp>
References:  <20020414143808.A417.DAXANYA@....jp>
X-Mail-Count: 03341

こんにちは,村上です。

職人気質で言及されている管理者の役割は,プロジェクトの潤滑剤
というか渉外役という意味合いが重視されているように感じていま
す。
(そういった立場を取ることが開発者にとって良いことであり,
 ひいてはシステム開発の成功を分ける重要な要素なのではないか
 と思います。)

On Sun, 14 Apr 2002 14:38:12 +0900
だんのさんのメールより:
> 確かに9章では職人の管理について述べていますが、本文9.2で、
> 「優れた開発者は管理者よりも価値が高い」という点について、優れ
> た管理者との関係はどうなのだろうということを疑問に感じたのでし
> た。

開発者の給与を上げるべきという主張はありますが,その分管理者
の給与をさっ引く(今よりも下げる)という主張は無かったと思い
ます。(下っ端開発者の給与を下げるという,これまた過激な主張
はありましたが。)

結局のところ,開発者に必要とされるスキルと管理者に必要とされ
るスキルは質が違うものであるという点が重要なのではないでしょ
うか。
スキルの質が違っていれば,開発者の方が管理者よりも多くの給与
をもらっていたとしても管理者のモチベーションは下がらないはず
です。 この辺りは McBreen 氏も主張しているようにプロ・スポー
ツの分野で実証済みですから。

私自身は,管理者がプロジェクトの潤滑剤としてうまく機能してく
れるのであれば現状よりも給与を上げて良いと思いますし,開発者
が素晴らしいシステムを構築できるのであれば,当然こちらも給与
を上げるべきだと思います。
でも,どちらのスキルが深遠かと問われると,私は職人のスキルを
取るでしょうね。 (もっとも私は経営権を持ってませんし,偏っ
た意見を述べているだけなのかもしれませんが。^^;)

ということで,開発者と管理者が互いのスキルの異質さを認識し,
互いに尊重しあっているのであれば,給与の差があっても良い関係
を築き上げることができると信じたいですね。

それでは。

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Masaaki Murakami  mmura@....jp