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Date:  Tue, 12 Feb 2002 00:40:21 +0900
From:  "Yoshitake Hiyama" <PXW11067@....jp>
Subject:  [XP-jp:03206] Re: トヨタ生産方式と XP
To:  <extremeprogramming-jp@....jp>
Message-Id:  <005701c1b312$91fdb0f0$a6417c3d@HSCK5MZ0V3LQNT>
References:  <20020206152527X.hiranabe@....jp> <200202080644.PAA06572@....jp>
X-Mail-Count: 03206

火山(ひやま)と申します。
このMLに初めて投稿させていただきます。

ネット上のマナー面で、至らないところが多々あるかと思いますが、このMLに参加さ
れている皆様からいろいろご意見を伺いつつ、学習させて頂ければ幸いかと存じま
す。
また、稚拙ではありますが、自分が持ち合わせているアイデアや思想などをご紹介さ
せていただきながら、皆さんと楽しく有益なコミュニケーションが取れればと願って
います。

少し前置きが長くなりましたね。本題に移らせていただきます。
2/06の以下の濱井氏のコメントについての意見です。

----  ここから濱井氏のコメント ---
>> 濱井です。
>> 2002/02/06 15:25:27 +0900にhiranabe@....jpさんが送られた
>> メールに関する返信です。

> 経済合理性の観点からムダを省くのは当然ですが、やる気を高めるという観点
> からもムダを省くことは重要です。ムダと思えること、無意味と思えることを
> やらされることよりやる気を損ねることはそうありません。

一見、誰しもがムダと思えるものから、価値のあるものを作り出す天才もいます。
私の会社では、最近会社のロゴが変わり、それまでの名刺が使えなくなりました。
使えなくなった名刺・・・、誰しもムダだと感じ、ゴミにしかならないぁと思いまし
た。
「もったいない。」「資源のムダだなぁ」・・・そんな言葉が飛び交っていました。

ところが、折り紙を趣味にしている同僚が、不要になった名刺を材料にして鍋敷きを
拵えました。
その名も「なんのこれ敷き♪」。
ムダから産まれた価値・・・そのほんの一例です。
彼はまた、一部の社員の趣味の世界に落ちいがちになってマンネリ化してきた社内報
に、その鍋式の作り方を掲載することを提案し、一石を投じてくれました。
提案と申しましても・・・、本当のところは、その前に別件で総務部に提出すべき文
書が、業務の都合でやむなく提出期限を過ぎてしまい迷惑をかけしったので、そのお
詫びだったのです。
つまり、「怪我の功名」。
ネタを募集していた社内報編集の総務担当へ、ほんのお詫びのひとつとして、リサイ
クルをテーマにしたコーナーでも企画されてみては・・・との意味合いも含め、その
鍋敷き折り紙の情報を提供したわけです。
そのとき、たまたまデジタルカメラを持ち合わせて私に、彼が、「これ写真があった
方がいいですよねぇ。カメラちょっと貸していただけますか。」との話を聞いて、私
も撮影に協力することにしました。
しかしながら、鍋敷きだけを撮影してもイメージがわきづらかったため、部屋にあっ
た急須をみつけ、鍋敷きの上に置き「使用例」として撮影して、彼にその画像データ
をプレゼントしました。
翌月の社内報には、これまでになかった社員からリサイクルのアイデアを掲載する
ショートコーナーが設けられ、彼が作成した不要となった名刺から作った鍋敷きとそ
の作り方が、撮影した写真と合わせて掲載されました。

「ムダ」の定義は人それぞれで、アイデア次第でムダをムダで済ませなくすることも
可能であることの一例です。今回のような洒落たアイデアを産み出すのにも、XPにあ
るさまざまアイデアが有効であるのであるはような気がしました。ムダや無意味だと
思えることを「やらされる」と感じるのか、「そのムダから、何か価値が見出せない
のかなぁ〜」、と知恵の材料にして愉しむのか、それも考え方次第。
つまるところ、生産性の向上もその個々の「意識」に大きく影響されているのではな
いかと思います。
XPは、その意識を産み出すためのツールや、必要となる”ゆとり”を産み出すを環境
を揃えてくれているように思います。

#なんだか、抽象的な話になってしまいましたね。すみません。

−−−

> 作るということはお金を在庫に変換する行為であり、売るということは在庫を
> お金に変換する行為です。作ることを優先させると売れる以上に作りすぎて
> 在庫という形で眠っているお金が増えることになります。

在庫という形で眠ったお金を、他に有効に使う手立てとか・・・
何か良い知恵はないのでしょうか?

> これは、キャッシュフローの悪化、保管コストの増大、劣化リスクの増大など
> をもたらし、企業の収益を悪化させます。

悪化させない手段など・・・、
どなたか良い知恵をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
参考になる事例をお知り方、いらっしゃいませんか?

> 保管コストの増大、劣化リスクの増大などは、ソフトの開発ではあまり大きな
> 影響を与えませんが、キャッシュフローの悪化はソフトの開発でも深刻な問題
> です。

深刻にならないようにする手段は・・・、ありませんでしょうか?
深刻な問題なら、なおさら解決策が必要ですもの。

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このMLに関心のある皆さんなら、いろんなアイデアをお持ちではないでしょうか?
私は経済にもシステム工学にも疎いので、正直、このMLで議論されている問題に関す
るアイデアは、なかなか浮かんできませんが、こうして濱井氏がせっかく深刻な問題
点があるとご指摘してくれていますので、その解決にたどり着くことができれば・・
・・と思う今日このごろです。
100%解決するなんてことはもちろん考えていませんが、XPの基本である、どんな
ことでも”愉しむ”ことをベースにして、このMLに参加させて頂いています。
具体的な数は存じませんが、発言されている方だけでなく、多くの方がこのMLを読ま
れているのではないでしょうか?
もっと多くの皆さんから、いろんな観点からのご意見を聞ければ・・・・、そう願
いっています。

hiyama