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Date:  Mon, 28 Jan 2002 00:43:53 +0900
From:  "Sakai Ryoji" <mrsa@....jp>
Subject:  [XP-jp:03146] RE:  週 40 時間労働
To:  <extremeprogramming-jp@....jp>
Message-Id:  <000101c1a749$6ce39570$f703a8c0@694xt>
In-Reply-To:  <200201271901.CFC95827.ZN_LJBBUYB@....jp>
X-Mail-Count: 03146

 どうも、さかいです。こんにちは。

> そろそろ、XPの話がしたいので、ネタふりさせて頂きます。
> XPでの12のプラクティスの中でも最も実践が難しいと思われる(笑)
> 週40時間労働なのですが、実践されている方はいらっしゃるでしょう
> か?

 「仕事ないけど残業代欲しい...」って時があるので、私には
週40時間労働は無理(というかできてもやらない)です。はい。
# あ、冗談ですから、、、(^^;。念のため。

 まじめに答えると、このプラクティスは、(その会社の)給与体系
およびその当人の価値観も絡んでくるから、今のところ杓子定規に
「週40時間労働にしろ」ってのは言えない(無理に実践できんなー)
って感触を持っています。あ、もちろん「命を賭けて働け!」って
無茶もいえないのは当然のこととして。

 ぜんぜんXPでもなんでもないんですが、労働時間に関して、面白い
(?)経験があります。

 2・3年前のことなんですけど、一緒に仕事しているやつが、GWが
ある5月に誰も命令もしていないのに(自分で、これこれこうやらな
ければならない、と考えて)仕事をした結果時間外勤務が200時間を
超えてしまい、(仕事がこいつに偏っているのではないか、と)えらい
人に目をつけられ、こいつがシゴトをするのをどうやってやめさせよう
か考えるミーティングが開催されたことがあります。

 自分自身は、そいつとは組織上は別だったので、まあ他人事で聞いて
いられたのですが、上司が「おまえの体が心配だ、仕事減らせ」といえば、
当人が「いや、大丈夫だ、第一GWがあったから見た目の時間外勤務が
増えただけだ」と応戦し、なんかふつーこんな言い争いせんだろうなあ、
などと思える(はたから見ると面白い)ミーティングでした。
#  まあその当人は、2日連続でフルマラソンとハーフマラソンを走る
# ようなやつだったから、本当に大丈夫なやつなんですけど(^^;。

 で、そういう議論を経て結論としてどうなったかというと、『今日
やることをその日の朝決めて、それをやり終えたらさっさと帰れ』
『今日やることは、ちゃんとやれることを(昨日の実績から考えて)
妥当なものにしろ』ということになりました。(そいつが「今日」やる
ことが妥当かどうかのチェックは同じ仕事をしている私が行うことに。)
 ただし、メンバが同じところではない(同じ日本国内なんですが、
そいつと私は飛行機で行かなければいけないぐら距離が離れていました。
さらに私とそいつとの「出勤時差」は日本と台湾の時差ぐらいありました。
もちろんフレックス使ってる私のほうが遅いのですが。)ので、昨日の
実績と今日やることは、朝きてまっさきに共通の掲示板に乗せろ、という
ことにしました。当然そいつだけにやらせるわけにもいかないので、私も
同じことをすることになりました。

 ...この結果(?)かどうかはわかりませんが、こいつの(他人から見て
無謀と思える)時間外勤務は減ることになりました。


 これで学んだ経験としては、

 『(時間外勤務を減らすのにも)スタンドアップミーティングは有効』

 ではないか、ということです。

 拠点間および「出勤時差」の関係で、いわゆるスタンドアップ
ミーティングにすることはできませんでしたが、掲示板に毎日
(正確には、週の予定をまず月曜日に記入し、当日に前日の実績と
その日の作業予定を修正する、という形でした)乗せている関係で、
そいつの予定および行動が把握できましたし、わたしもやっている
うちに「今やるべきこと」と「先に延ばせること」を自分で把握でき
るようになり、自分自身の作業時間も減らすことができたように思い
ました。

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 Sakai Ryoji (mrsa@....jp/mrsa@....jp)
                                                  from Saitama, JAPAN