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Date:  Thu, 24 Jan 2002 12:13:47 +0900
From:  Yuichi Tsuchimoto <yuichi@....jp>
Subject:  [XP-jp:03105] Re: 生産量  (was CMM   と  XP)
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20020124121347H.yuichi@....jp>
In-Reply-To:  <ulmepb2o0.fsf@....jp>
References:  <ubsftzrbs.fsf@....jp>	<000601c19f1c$8ca68af0$4813fea9@....jp>	<ulmepb2o0.fsf@....jp>
X-Mail-Count: 03105

つちもとです。

上原さんの文章に感嘆しました。

# 「誰々の主張は何々の点でおかしい」
# というような文章にはいささか飽きてきたところでした。
# 議論の目的は相手をやり込めることではなく、
# そこから何かを学ぶことなのですよね?
# 実際私は、今までの議論を見ていて多くを学びました。
# (どのように書くと怒り出す人がいるのか、といったことも含めて。 :P)
# 以下の上原さんの文章は、
# ある1つの(私にとっては興味深い)考え方を
# 冷静にわかりやすく述べていて、とても建設的だと感じました。
## っというように、良いと思ったことは良いと言うのが重要かなと。 :)

> 上原です。
> 
> "M.Horiuchi" <horiuchi@....jp> writes:
> > ソフトウェア工学が扱うのはソフトウェアとその開発プロセスの
> > うち定量化できる側面だけです。価値を丸ごと定量化するもので
> > あると幻想を抱いているのは、主としてソフトウェア工学を否定
> > する方々ではないかと。ソフトウェア工学が「定量化できないも
> > のは扱わない」ということを被害妄想的に「定量化できないもの
> > は切り捨てる」と勘違いしている方が多いように思います。ソフ
> > トウェア工学が扱わないものはその外側で(主観的に定性的に)処
> > 理すればよいだけです。
> 
> XPの核心はいままでのソフトウェア工学が扱わなかった領域に立脚していると
> 思います。既存のソフトウェア工学が、軽視し、結果的に踏みにじってきた領
> 域です。
> 
> というのは例えば、作る喜び、共同作業を通じてのミックスアップ(相互の高
> めあい)、ゆとりのある作業、顧客から一方的に押し付けられるのではない作
> 業の勧めかた、etc...。いずれも定量化が難しいもんです。
> 
>   [それはともかく]
> 
> 濱井さんの「ソフトウェアの価値=売上げ説」はそれと似たような種類の
> 発想の転換のことを言ってるように感じます。
> 
> ソフトウェアの価値とは何かということについて、
> 顧客がいったい何に対して金をはらってるんだということについて、
> 我々(誰?)はおそろかにしていたかもしれません。
> 
> 生産性の論議はありうるでしょう。有用でしょう。プロセスもそうでしょう。
> ソフトウェア工学、良くがんばってるでしょう。
> 
> でも、それは、2の次、3の次、の要素です。2の次、3の次の要素が、自己
> 目的化して本当の目的を阻害することになってはいませんか、
> そうなってたら、駄目ですよ、というのが濱井さんの主張でしょう。(違うかも)
> 
> ほんとに重要なのは売上げ(顧客が得る金銭的利益)であり、そちらに直結す
> るような、十分な努力がなされてないのと違いますか? それに必要なのは
> 例えば、見積もりを提出するだけじゃなく、顧客により利益をもたらすような、
> 創造的提案、顧客ビジネスを見据えた機能(価値)を提案していくことかもし
> れません。
> 
> その種のことが「定量的ではないから」といって、
> 軽視されてやいやしませんか? そっちが重要なんですよ実は本当は。
> みなさんは「ソフトウェア開発オタク」になってませんか?
> やるべきことはビジネスですよビジネス。
> 
> というようなことではないかと。
> 違ってたらすみません。
> 
> --
> §NTTS○FT 技術開発部エレクトロニックコマース技術センター 上原 潤二 §
> PGP Key fingerprint = B7 C0 CB 1F 1C 88 69 2A  25 36 8A EE 93 A3 61 72

-- Yuichi Tsuchimoto
"A good plan today is better than a perfect plan tomorrow."
  -- George S. Patton