Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Mon, 21 Jan 2002 13:02:53 +0900
From:  kaneda@....jp
Subject:  [XP-jp:03053] Re: 生産量  (was CMM   と  XP)
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20020121125701.BE48.KANEDA@....jp>
In-Reply-To:  <000001c19fe9$f8f92b40$4813fea9@....jp>
References:  <200201172323.IAA23461@....jp> <000001c19fe9$f8f92b40$4813fea9@....jp>
X-Mail-Count: 03053

金田@NTT-ATです。

横槍すいません。

これまでの皆さんの議論を拝見するに、

濱井さんは、パッケージソフトを念頭に置いて議論されているのに対し、
他の方は、開発受託(製造請負)を念頭においてらっしゃるようにお見受けしました。

同じ、ソフトウェアだろ、と言ってしまえば、身も蓋もないのですが、
そもそも、
ユニクロ店頭で販売されている大量生産品と、特注品、
あるいは、紳士服のコナカで売っている安売りスーツと、テーラーで仕立ててもらった
オーダメイドを混同して生産性とか、生産物の価値を論じても接点はなさげに思われます。

で、パッケージソフト、特にコンシューマー製品であれば、あながち濱井さんのおっしゃる
売上げ=そのソフトウェアの価値は同意できる面も無きにしもあらずのような気もしますし、

開発受託であれば、顧客の要望(つまり、機能要求)がそのまま規模に跳ね返りますので、
規模=ソフトウェアの価値というのもうなずけるかも知れません。
もちろん、同じ機能でも、少ない規模で実現できることが価値に繋がることも否定しません。
ただ、顧客にとっては、同じ機能を実現できた場合の、結果としての規模の大小はあまりどうでもよい。
(これが、濱井さんのおっしゃる、規模と価値は違うって論拠でしょうか?)
しかし、開発側にとっては、規模の大小はそのままコストに直結する。(これも議論にあったような)

我々が求めているのは、上記の機能を実現するにあたって、発注側、受注側双方が納得のいく、
(結果に比して正しいかどうかは問題ではない)見積もり額を算出するための根拠だけのような気が
してきました。もちろん、開発側内部の事情として、コスト分析ですとか、そのコストを削減する手立ては
必要なのですが、これもそもそも顧客には何ら関係ありませんし、もちろんソフトウェアの価値うんぬんとも
関係ございません。

パッケージソフトについては、私は経験がございませんので、発言を控えさせていただきます。

私自身、「見積もり」そのものについて最近懐疑的に考えており、どうしたものか、と
頭を悩ませているところでして、纏まっていなくて申し訳ございません。

とりあえず、議論を、パッケージプロダクトの開発か、開発受託か、絞っていただけませんか?

On Fri, 18 Jan 2002 15:32:32 +0900
"M.Horiuchi" <horiuchi@....jp> wrote:

horiuchi> > 何かたいへんな誤解をしておられませんか?
horiuchi> >
horiuchi> > >すなわち売り上げを生産量と定義するところまでは実害ありませ
horiuchi> > >んが、それを開発者が生み出した価値と単純に結びつけるところ
horiuchi> > >に飛躍があります。ソフトウェアに限らず、単純に結びつかない
horiuchi> > >からそれを推測するのにさまざまな他の指標を用いるわけですが、
horiuchi> > >濱井さんはどういうわけかそれを否定しているのです。
horiuchi> >
horiuchi> > 価値は顧客が決めるものです。開発者が決められるものではありません。
horiuchi> 
horiuchi> 当たり前です。売り上げからなら価値を決められると誤解している
horiuchi> のは濱井さんのほうでしょう。
horiuchi> 
horiuchi> --
horiuchi> Michitaro Horiuchi / Access Co.,Ltd.
horiuchi> horiuchi@....jp / horiuti@....jp

-- 
Tadashi Kaneda <kaneda@....jp>
NTT DoCoMo 研究開発本部 マルチメディア開発部