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Date:  Mon, 21 Jan 2002 09:53:34 +0900
From:  HAMAI Kyoichi <k-hamai@....com>
Subject:  [XP-jp:03049] Re: 生産量	  (was CMM と  XP)
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200201210053.JAA07443@....jp>
In-Reply-To:  <000001c19f3a$6477fff0$4813fea9@....jp>
References:  <000001c19f3a$6477fff0$4813fea9@....jp>
X-Mail-Count: 03049

濱井です。
2002/01/17 18:35:41 +0900にhoriuchi@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。

>> 仮に、ソフトウェア自体を計って、生産量Xが得られるとしましょう。ここ
>> で、全く同じソフトウェアが複数の組織や個人で別々に開発されたとしたら
>> 生産量の合計はいくらになりますか?
>
>生産量は単純に合計し評価し、重複分は別途(無駄なものとして)
>評価すればよいだけです。ひとつの数値ですべてを表そうとする
>から何もかも「できない」という結論になるのです。

現実的には、ソフトウェア全体の規模がある程度以上になってしまうと重複分
を調べることなど不可能です。偶然、重複しているものが見つかることがある
にすぎません。
プログラム全体がまるごと重複していることはまず無く、クラスやメソッドの
レベルで重複しているでしょうから、そのレベルで調べなければなりません。
そのため、チェックすべき組み合わせの数は膨大なものになります。

重複をチェックすべき組み合わせの数は、ソフトウェアの数の自乗に比例
します。メソッド数が1万なら約5千万通りに、10万なら約50億通りになります。
その数パーセントぐらいはチェックしないと誤差が大きすぎて推定値であった
としても意味をなしません。