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Date:  Sat, 19 Jan 2002 21:29:07 +0900
From:  MORIOKA Toru <vette@....jp>
Subject:  [XP-jp:03046] Re: 生産量 (was CMM と  XP)
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20020119210414.0BB7.VETTE@....jp>
In-Reply-To:  <200201172346.IAA23780@....jp>
References:  <200201172333.IAA23610@....jp> <200201172346.IAA23780@....jp>
X-Mail-Count: 03046

vetteです。

HAMAI Kyoichi <k-hamai@....com> さんの
"[XP-jp:03023] Re: 生産量 (was CMM と  XP)" (at 2002/01/18 8:46:51)について
> 実際、顧客にとって、ソフトウェアの規模が大きいこと自体のメリットは全く
> 無く、規模が大きいからといって多く金を払うべき理由は存在しません。


顧客は規模で買っているわけではなく、欲している機能に対して
金を出すわけですよね。
いらない機能に金はあまり出さないものですよね。
そこは当然ですね。

OS・ミドルを10億で売りたくて、アプリケーションを5億で売りたい場合、
「うちはそのOSに5億分の価値しかないから5億で売ってくれ
 アプリ(の効果に)10億あるとおもうから10億でいい」
というのが適切だということなのかしら。

パッケージで買ってくるならこういうことはそもそも無理で
販売側が提示している価格に対して投資してペイするかを
判断するのは顧客の問題ですね。
10億の価値(って、しかしそれはなんでしょう)があるとおもえば
値札に関係なく10億だしてくれるんでしょうか?

OSバージョンアップは価値を認めていないからただでやれとか?

ソフトウェアの規模に応じた金は出せないけど、
同時に納入するハードがあった場合はそちらはどうなるんでしょうか
やっぱり価値は顧客の問題だから顧客が値段をきめるんでしょうか?
このハードは市場価格1億だけど、うちは休み休みしかつかわないから
100万、うちは期間として使うから10億だすとか??
だってソフトなどの「もの」自体から決まらないんですもんね?

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受託開発などであれば、顧客に黙って勝手に機能を追加して
そのための費用を請求することは普通出来ないですね。
価値があることを認めてもらえばお金を出してもらえるでしょう。
勝手に追加しないにせよ、何が必要かをすりあわせながら
開発しているのだからあまり余計な機能はないとおもいますが、
それでも最後には認識のずれがあったりしますが、
開発規模イコール価格でもないので交渉の結果で価格は決まります。

規模に「応じた」金をだすのは、自分たちでは作れないし、
作成するのに原価が掛かるのは購買側も理解しているので
規模に応じた金額なら払いましょう、ということになってるんですよね。

その金額の根拠が「規模」なのが気に入らないのかもしれませんが、
作った側が売りたい価格と、買いたい側が出せる・出してもいい価格
ペイする価格が一致している必要はないし、買う側のいいなりに
なる必要もありません。
「全部でこれだけしかだす積もりないんだけど」といわれれば
「じゃあうちはこれぐらいの物を作ります」と答えるしかないですね。

もちろん売値を下げたほうが競争力も高くなるので、
売値を下げてもペイするように開発費(原価)を下げる努力は必要
ですけど。

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MORIOKA Toru 森岡"vette"徹
 E-mail:vette@....jp