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Date:  Wed, 16 Jan 2002 13:46:44 +0900
From:  "M.Horiuchi" <horiuchi@....jp>
Subject:  [XP-jp:03000] Re: 生産量 (was CMM  と XP)
To:  <extremeprogramming-jp@....jp>
Message-Id:  <000501c19e48$dcb3f660$4813fea9@....jp>
In-Reply-To:  <200201160106.KAA18867@....jp>
X-Mail-Count: 03000

> 変数X,Yを求めるには、別途、プロダクトやプロセスの客観的価値を求める
> 必要がありますが、それには、「価値は主観的なものである」という経済学
> が長い時間をかけてだした結論を論破する必要があります。経済学を引っ張
> り出すまでもなく、日常生活でも価値の主観性を感じることは多いです。
> 私が言っているのは、生産量や生産性についてだけです。もっともそれら
> がわからないと多くの測定値は意味を持たないかもしれませんが。

> 分析したいという願望は、分析できることを保証しません。願えばかなうの
> ならば錬金術でも、永久機関でも、角の三等分法でも不可能はないことに
> なります。

ですから濱井さんの主張は、価値を有するもの、すなわちおよそ
ありとあらゆるものは分析できないし、分析は無意味だというこ
とでよいですね。

> 重要なのは、できもしない定量的分析、定量的評価への願望はソフトウェア
> 開発というものを正しく理解することを妨げるということです。ソフトウェア
> 開発を正しく理解していないから、生産性も向上しないし、品質も向上しない
> のです。

そんなことは昔から言われていることですし、開発者なら一度は
誰でも思うことでしょう。何も濱井さんが改めて述べる必要はあ
りません。その主張を裏付ける根拠などいとも簡単に見つけるこ
とができるでしょう。

しかし分析が必要とされる背景を考察せず、代案を示すこともな
しに上記のようなだれでもわかるようなことを繰り返し述べても
濱井さんの主張には誰も耳を傾けないでしょう。濱井さんの主張
が正しいか否かはともかく、アプローチが致命的に間違っているわ
けです。上の錬金術云々などのようにむやみに一般化したうえで
否定する例など、失礼ながら論法が幼稚です。


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Michitaro Horiuchi / Access Co.,Ltd.
horiuchi@....jp / horiuti@....jp