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Date:  Wed, 26 Dec 2001 10:45:45 +0900
From:  k-hamai@....com
Subject:  [XP-jp:02945] Re: CMM と XP
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200112260145.KAA26429@....jp>
In-Reply-To:  <20011221003957.5720.DANN@....jp>
References:  <20011221003957.5720.DANN@....jp>
X-Mail-Count: 02945

濱井です。
2001/12/21 01:22:21 +0900にdann@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。

>「良いプロセスで開発を行えば,売れるソフトウェアを作れる」
>というのは真ではないと思います.

はい。ですが。
「売れるソフトウェアを作れる確率が高いプロセスは、良いプロセスである」
は、真だと思います。売れるソフトウェアを作れる確率と良いプロセス
であることとが無関係であったり、売れるソフトウェアを作れる確率が
低いプロセスが良いプロセスであるのならば、プロセスをよくするべき
理由などありません。


>なので,売り上げや利益はCMMの管理対象である必要はないと思います.
>CMMは,悪魔でプロセスを評価するためのモデルであって,
>プロダクトを評価するためのモデルではないからです.

売り上げや利益はプロダクトの特性ではないので、プロダクトを評価した
ことにはなりません。DRAMなどの規格品は、同じ特性をもつプロダクトが
いくつもの工場で作られていますが、売り上げや利益は各工場で大差が
あります。

売り上げや利益はプロダクトの特性と関連がありますが、それだけで決まる
ものではありません。プロダクトのリリースタイミングなども大きな影響を
与えます。リリースタイミングは開発速度というプロセスの特性により
ほぼ決まるものです。