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Date:  Mon, 17 Sep 2001 13:30:48 +0900
From:  hamai@....jp
Subject:  [XP-jp:02574] Re: 生産量
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200109170430.NAA13930@....jp>
In-Reply-To:  <h0fzo7uh6ab.wl@....jp>
References:  <h0fzo7uh6ab.wl@....jp>
X-Mail-Count: 02574

濱井です。
2001/09/17 11:58:52 +0900にhirosawa@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。

>> >リファクタリングを実行したことで、数値として生産性が向上しない限り
>> >それを業務に適用するのは難しい。
>> >しかしリファクタリング自体は長期の生産性を支持するものだから
>> >目前の生産性向上には向かない。
>> 
>> ソフトウェアの規模を生産量ではなく投入コストと考え、
>> ソフトウェアを資産ではなく負債(借金)と考えればかなり
>> 真実に近くなります。
>
>  「金持ち父さん、貧乏父さん」の本の中で、「家を買うと皆、
>資産と思い込むが、ローンなどでお金を払わないといけないものは
>負債、お金を生み出すものは資産と考えるべき」みたいな話が
>ありましたが、ちょっと似てる所がありますね。

「価値の下がる資産は、負債と考えるべき」という方が良いでしょう。
ソフトウェアは劣化はしませんが、Y2Kなどの例でもわかるように
環境の変化により変更の必要が生じてきて価値が低下します。
価値が下がる資産であるソフトウェアは、必要最小限に抑えておく
べきです。

価値が下がる資産の保有を必要最小限に抑えるべきなのは、バブル
の時期に不動産や株を買いあさった結果どうなったを考えれば
明白でしょう。


>  「キャッシュフローで考えるソフトウェア生産性(財務会計)」とかいう
>キーワードはどうかな?

なかなか、いいと思います。
私自身はソフトウェアの生産量は付加価値で考えるべきだと思っていますが。

「キャッシュフロー」にしろ、売れないと1円にもならないので
ソフトウェアの規模が「生産量」と関係ないのは明白です。