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Date:  Fri, 14 Sep 2001 19:28:24 +0900
From:  "Masaru Ishii" <mishii@....jp>
Subject:  [XP-jp:02569] Re: 生産量
To:  <extremeprogramming-jp@....jp>
Message-Id:  <ILEBJJEBEEGOFEECJMPKKEGIDGAA.mishii@....jp>
In-Reply-To:  <20010914180840tsujit@....jp>
X-Mail-Count: 02569

こんにちは.石井です.

リファクタリングに関してですが…

> リファクタリングを実行したことで、数値として生産性が向上しない限り
> それを業務に適用するのは難しい。
> しかしリファクタリング自体は長期の生産性を支持するものだから
> 目前の生産性向上には向かない。

私の開発チームでは,半年間ほど 2週間単位のイテレーション開発を行って
ました(オンサイト顧客はやってないです).

イテレーションでは,毎回  各ストーリーごとに

 - 見積もりポイント数
 - 実工数ポイント数

をレポートしていました.つまり,ユーザさんに2週間に一回必ず成績表を
見せるようなもんです(実際かなりプレッシャーかかります).

最初,リファクタリングのポイント数は,ストーリーの実装とは無関係だから
という理由で実工数ポイントに加算しない,という方針でやってたんですよ.

そうすると,リファクタリングしている間は実工数ポイントが増えないことに
なるため,次第にリファクタリングする気力がなくなってきました(毎回
ユーザに実工数ポイントが筒抜けになるため,余計です).
そうしているうちにプログラムも汚くなってきて,すぐ次の方針に変えました.

 「リファクタリングの工数は,トリガーになったストーリーに加算する」

あるストーリーを実装しようとして,リファクタリングの必要性を感じたら,
とにかくそのストーリーに工数加算しておけ,みたいなやり方です.

結局こうすることでリファクタリングに対応していきました.もしオンサイト
顧客やってたら,ユーザさんとリファクタリングの工数で もめることになった
かもしれませんね.

では.