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Date:  Tue, 11 Sep 2001 13:02:15 +0900
From:  hamai@....jp
Subject:  [XP-jp:02552] Re: 変更コストの変化 (was		オブ
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200109110402.NAA10779@....jp>
In-Reply-To:  <ur8tnkym4.fsf@....jp>
References:  <ur8tnkym4.fsf@....jp>
X-Mail-Count: 02552

濱井です。重大な勘違いがあるようなので。
2001/09/04 20:02:27 +0900にuehara@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。

>> 欠陥の修正は、レビューにより欠陥を発見した場合を除いて
>> 以下のようなプロセスを経ます。
>> 
>> (1)欠陥により引き起こされる障害の検出
>> (2)欠陥の特定
>> (3)欠陥の修正
>> 
>> 障害を引き起こした欠陥から修正していくことになるため、障害を
>> 発現しにくい欠陥ほど、後まで残ることになります。つまり、(1)
>> が困難でそのコストのかかる欠陥ほど後まで残っているわけです。
>> 
>> リリース前に欠陥を修正するためには、(1)のコストの急激な増大が
>> ネックとなります。ところがリリースしてしまえば、障害の検出を
>> するのはユーザであり、(1)のコストから解放されます。
>
>     
>                      (3)のコスト
>    \             /
>       \       /
>	  \ /
>	  / \
>       /       \
>    /             \ (1)のコスト
>
> --------------------->時間
>
>
>ということですね。バグ修正(伴って検出も)を前倒しするのはいいけど、無理
>に前倒しすぎるのは全体のコストからみると割に合わないかもよ、という。


前倒しすぎると割に合わないのはそのとおりなのですが。


 欠陥1個当たりのコスト

         (1)のコスト
        /
       /
      /
     /
    /
   /
  /
 /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(2),(3)のコスト
 
 ――――――――*―――――時間
        リリース

というような具合になります。(1)のコストは、リリース以降は
発生しませんが、リリースまでのテスト中は増加を続けます。
多分、指数関数的に増加します。(2)や(3)のコストは、リリース
以降も発生しますが、リリースしたからといって急激に増加したり
はしません。


         リリース後の欠陥による総コスト
 \      /
  \    /
   \  /
    \/
    /\
   /  \
  /    \
 /      \リリース前の欠陥修正の総コスト
 
 
 ―――――――――リリース後の欠陥件数
 
こちらの図と勘違いしたのでは。