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Date:  Thu, 6 Sep 2001 18:22:04 +0900
From:  "Hirohide Yazaki" <firo@....jp>
Subject:  [XP-jp:02513] Re: Metaphor
To:  <extremeprogramming-jp@....jp>
Message-Id:  <01f901c136b5$64a2dce0$be02a8c0@FIRO>
References:  <20010905144657F.hiranabe@....jp><20010905144657F.hiranabe@....jp><200109051042.TAA15426@....jp><200109060246.LAA28306@....jp> <200109060816.RAA04340@....jp>
X-Mail-Count: 02513

矢崎です。

リプライありがとうございます。

----- Original Message -----
From: "西田 孝志" <nishida@....jp>
To: <extremeprogramming-jp@....jp>
Sent: Thursday, September 06, 2001 5:12 PM
Subject: [XP-jp:02511] Re: Metaphor


> 西田です
(略)
> 私が頭に描いているのは、下のような構造です。
> (メタファーの解釈を広く取りすぎなのか、誤解しているかもしれませんが)
>
>        (1)        (2)           (3)
> 顧客<->顧客<->開発者<->開発者
> ・(1)、(2)、(3)のコミュニケーション時に、それぞれ使われるメタファーがあ
る。
> (1)と(3)は専門性が高くて、顧客と開発者の間の共通のメタファーにはなりえな
い。
> けれど、各役割(顧客,開発者)で使われる有用なメタファーがある。
> (これをXPでのメタファーの中に含めてしまっているのが、間違えかも)
>
> (2)でのコミュニケーションが頻繁に行われていない状況下で、
> (1)や(3)で使われるメタファーが時々使われる事があり、混乱するのではないか?
> と思っています。
> 相手の反応が、「は?」なら、「しまった」と気づきますが、
> 相手側に、そのメタファーが別の意味合いで存在していたりすると
> 話が通じているつもりで、別の話をしていたりする。
> (このような状況を「アンカーリング」って言うと聞きました。友人にですが)
>
> こんな事が起こるのではと考えます。

なるほど。。確かに、メタファーとはなんぞや、という意識、というか
メタファーを公式的に採用する、という取り決めを事前にしておかな
いと、そのような状況は起こりそうですね。

似たような状況に用語(集)の問題がありますね。顧客が使う用語は
開発者が知らなかったり、常識的な意味とは違う使い方がされていたり、
顧客の間でも使う人によって微妙にニュアンスがちがったり、というような
ケースです。

このような場合に用語集を作って、皆で統一的な用語を共有する、といい
のですが、現場では必ずしも実施されていないことも多いでしょう。

用語集にしろ、メタファーにしろ、どれだけ意識的にそれを用いるか、
という点にかかっているような気がします。

> 私が想定している状況はXP実践下ではありえないよ。
> って言う事なら、それはそれでも良いのですが。
> どうですか?

XPだからといって必ずしもメタファーが正しく機能するわけでは
ないでしょう。先にも書きましたが、どれだけ意識的に使えるか
だと思います。

>
> 最後に、オンサイト顧客が十分に実践され、誤解のない明快な(2)が共有されてい
れ
> ば、メタファーなるものは非常に有用だと思います。

この点が重要ですね。メタファーがあっても、人によって
その解釈がまちまちだと、メリットよりもデメリットのほうが
大きくなるでしょう。