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Date:  Tue, 4 Sep 2001 07:02:12 +0900
From:  "渋川よしき" <shibu@....jp>
Subject:  [XP-jp:02470] RE: 変更コストの変化 (was  オブジェクト指向シンポジウウムの資料 )
To:  <extremeprogramming-jp@....jp>
Message-Id:  <000701c134c4$17020fd0$01000001@petit>
In-Reply-To:  <200109030236.LAA16565@....jp>
X-Mail-Count: 02470

渋川@東工大です。

XPの変更のコストの変化カーブは"バグ"の修正コストのグラフなんでしょうか?
僕は設計の変更や仕様の変更も視野に入れて、"変更のコスト"と呼んでいるのだ
と思っていました。

ウォーターフォール型、もしくは一つのイテレーションの期間の長いスパイラル
型の開発であれば、設計変更の必要が発生した場合に、その時点からまた、再設
計→コーディング→テスト・・・と行っていくためには開発計画そのものを書き
換えないといけないので(後戻りは許されないので)、コスト(リスクも含め
て)が増大するんだろうな、と理解しています。従って、時間がたつにつれてコ
ストが上昇する、というのは再設計が大変になってくる、ということだと思いま
す。しかもリファクタリングが行われていなかったり、ユニットテストという形
でテストが統一されていなかったりしますし。

> 最近ではあまり聞きませんが、ずっと以前には、「後になれば
> なるほどバグ1件当たりの修正コストが高くなるので、なるべく
> 早くバグを摘出するべき」と言われていました。それに対して、
> 「後になればなるほど摘出されるバグが少なくなるので、バグ1件
> 当たりの修正コストが高くなる」という反論がなされました。
> 早めにバグを摘出すればするほど後になって摘出されるバグは
> 少なくなるのでそのソフトに対して不慣れとなり、いざバグが
> 見つかった時の修正コストは増大するため、無理をして早めに
> バグを摘出しても効果が薄いことになります。

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東京工業大学 電気電子工学科 3年
_/_/_/  しぶかわよしき    JA6HFA/1
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