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Date:  Tue, 03 Jul 2001 17:38:44 +0900
From:  Yuichiro TERADA <terada@....jp>
Subject:  [XP-jp:02088] Re: Process in H/W
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200107030841.RAA30818@....jp>
In-Reply-To:  <v04210a03b766d451b34b@[192.168.0.201]>
References:  <v04210a03b766d451b34b@[192.168.0.201]>
X-Mail-Count: 02088

寺田@アルモニコス です.

#以前は 寺田@東工大 でした.


> 山田@メタボリックスです。
> 
> 最近NHKでしつこくやっているので、ご存知の方も多いと思いますが...
> 
> 今までトヨタ系列でカンバンなどのプロセス改善の取り組みをしていた人が、
> 今独立コンサルタントとして、大量生産指向のカンバンとは異なる取り組みを
> しているという番組です。

わたしもその番組を見ました(多分同じ番組だと思います).そして,
同様に XP やソフト開発との関連を感じました.

あの改革が必要になったのは,製造業にも「変化を抱擁」する必要が出
てきたためではないかと思います.製造業においても,いつまでも同じ
ものを作りつづけていることはできなくなり,非常に短い期間でライン
を変更する必要がでてきています.その結果,ソフトウェアの世界と同
様の手法が必要になってきたと言うことではないでしょうか.

番組で紹介していた手法と XP に共通して感じるのは,

    プロセスに人を組み込む

から

    人にプロセスを組み込む

への移行です.
「人」と「プロセス」のどちらが入れ物でどちらが部品なのか,という
認識が逆転してきているように感じます.この逆転の結果,系の粒度が
細かくなり(ヒト単位になり),変化に対して強い構造になるのではな
いかと思いました.

また,プロセスが部品でヒトが入れ物になった結果,各個人がプロセス
を噛み砕くことができるようになり,仕事に対するやりがいや喜びが得
られるようになるようです.番組の中で,現場の方が「以前よりもやり
がいを持って働くことができるようになった」と言っていたのが印象的
でした.


  株式会社アルモニコス
  寺田 雄一郎
  terada@....jp