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Date:  Mon, 2 Jul 2001 23:45:45 +0900
From:  "hasegawa" <hasegawa@....jp>
Subject:  [XP-jp:02076] Re: ObjectDay2001 ... XP related sessions
To:  <extremeprogramming-jp@....jp>
Message-Id:  <005201c10305$aeb19d00$4257283f@....jp>
References:  <006501c102ac$ed751bb0$640aa8c0@g6x400m><200107021457.FCC29658.BIJH@....jp><00fd01c102c2$be5643c0$640aa8c0@g6x400m><200107021702.DEJ30338.JHBI@....jp><028b01c102d4$acd86670$640aa8c0@g6x400m> <200107021834.CBB22267.JHBI@....jp> <038801c102e3$9d3b5e70$640aa8c0@g6x400m> <019201c102e8$3d8b92b0$3701a8c0@FIRO>
X-Mail-Count: 02076

長谷川@テクノポートです。

----- Original Message -----
From: "Hirohide Yazaki" <firo@....jp>
Sent: Monday, July 02, 2001 8:15 PM

> 矢崎です。

うう、ひ、久しぶりです。
もう、一年以上もあっていないような感じです。
お元気でしたか?
#関西でアナパタの勉強会をはじめて、かれこれ8ヶ月にもなるのに、
#未だよくわかっていません(^^。また、今度教えてください。
#やればやるほど、Fowlerさんがわからなくなる(^^。

> ・早くつくること
> ・変化ヲ抱擁スルこと
>
> を目的として、その目的から演繹するとXPという解にたどりつく
> のではないでしょうか?
> #今のXPが完璧だとか最終形というつもりはないですが。。。

でも、この2つ、難しい関係ですよね。
「早くつくる」ことは、「変化ヲ抱擁スル」ことではないし、
「変化ヲ抱擁スル」ことのために、「早くつくる」ができない
ケースの方が多いようだし。

このつなげ方が重要なんでしょうね。
「変化ヲ抱擁スル」ためにこそ、「早くつくる」ですか、ね。
単純な原則としては、「変化することをとめられないなら、
その変化に合わせよ」っていうのがあるかもしれませんね。

やはり、この「変化ヲ抱擁スル」ことが、XPのテーマなんでしょうね。
それを中心に、7つのプラクティスが配置されているんでしょうか。
ただ、これって突き詰めていくと、たとえ仕様が固定化されるように
なっても、XPには関係ないのかもしれません。「変化ヲ抱擁スル」ことにより、
全体を制御しようとしているようにも見えます。
まるで、変化しないものは、存在すらしていないかのように。

> RUPは上記2目的から考えれば、XPが出た現在でいえば
> 最も最適な解ではありません(と思います)。
> #正確にいえば、RUPは、そのあたりのことを、どのようにでもカス
> タマイズ可能という言い方をして、明言を避けている?と思うのですが、、

なぜかしら、同じ感覚がありますね。
「どのようにでもカスタマイズ可能という言い方をして、明言を避けている」
ような感じを受けます。とりあえずは、品目として用意している、とでも
いいましょうか。八方美人的というか、百科全書というか。
#何か人間の根源的な恐怖感が垣間見ることができそうな...(^^。

でも、実際に適用するには、単に並べられただけではどうしようもなく、
それがどの時点で必要なのか、どこで関係してくるのかといったことが
わからないと、どうしようもありませんね。
それと比較すると、XPの方がはっきりしている。核となること以外は、
言わない。派生的なことは、どうにでもなる、とにかく、ここ、といった
感じでしょうか。XPから感じるroughnessは、こういうところから
浮き上がってきているのかも知れません。

> またXPが有効なのは、時代背景もあって、
> プログラミング言語が高水準化したこと、
> とか
> コンピュータのコストが低くなったこと
> とか
> 開発ツールが豊富になったこと
> とかいうことがあると思います)

そうですね、確かにインフラがそろったという環境側の要因もあるかもしれません。
しかし、それとは直接関係しないかもしれませんが、人間と環境との関係が
コンピュータの介在なしには、一歩も前に進めなくなったことも、薄気味悪い
要因としてあるように思います。

「今コンピュータが動かなくなったら」と夢に近いような仮定を
楽しんだ時期があったような。しかし、これはいまや、人間にとって、
悪夢となりつつあります。現に、大規模ソフトをリリースするマネージは、
この悪夢を先取りしています。
私たちの生活、たとえソフト開発に従事している者にとっても、
直接的とはいえないのですが、この経済、社会を引き込んだ
大きな環境変化とどこかで通じているような気もします。

#ははは、また飛躍してしまった!
#やはり懇親会はいいですね、こんな飛躍当たり前ですから(^^。

-- 長谷川(hasegawa@....jp)