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Date:  Wed, 28 Mar 2001 21:43:16 +0900
From:  Yutaka Kamite <y-kamite@....jp>
Subject:  [XP-jp:01780] Re: はじめまして
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20010328210936.3BA1.Y-KAMITE@....jp>
In-Reply-To:  <MABBJMIMGKPCCDBJDJFDCEHNCCAA.hirohiko@....jp>
References:  <MABBJMIMGKPCCDBJDJFDCEHNCCAA.hirohiko@....jp>
X-Mail-Count: 01780

田中(裕) さん今日は、上手(かみて)裕です。

> 松下電器産業(株)の田中(裕)と申します。
> XPについて知りたくて,メーリングリストに入会しました。
> よろしくお願いします。

こちらこそ。よろしくお願いいたします。

> 
> 私は,CMMでいうSEPGの役割を担っております。
私も、(株)データ通信システムの技術調査部門におりまして、同様の仕事を担当
する予定です。もう少し調査よりですが。
#Software Process Engineering Group : プロセス改善グループ

> 最近,ソフトウェア開発プロセス関連の方法論がいろいろ
> 提案されておりますのは,ご承知の通りです。
> 例えば,
>  ・CMM(及びCMMI)
>  ・ISO12207(ソフトウェアライフサイクルプロセス)
>  ・ISO15504(ソフトウェアプロセスアセスメント)
>  ・PSP(パーソナルソフトウェアプロセス)
>  ・TSP(チームソフトウェアプロセス)
> 等があります。
> 
> XPについては,表層的なことしか知らないのですが,
> XPは,上記の方法論と対比することができるものなのか,
> あるいは,それらを超越したもの(次元が違う)ものなのか,
> または,上記を補うものなのか,
> どなたか教えていただけませんでしょうか。

私の考えは以下です。
1 本質的には、XPはCMMなどと対比できない。
XPは、Smalltalkのコミュニティから出た技術で、イディオムとかパターンの発
展形とも考えられる、非常にコード(実装)よりの技術です。また、オンサイト
カスタマがXPの本質で、同時にプログラマ志向の方法論でもある、と考えます。
一方、CMMは大規模ソフトウェア組織における開発組織論と考えています。

2 しかし、CMMとXP(および他の軽量級方法論)を組み合わせることに問題は
無いと考えます。。CMMは組織全体の大枠を規定し、開発プロセスはプロジェク
トや組織に任せる方式で、規定をつくればいいと思っています。
具体的には、メトリクスをXP流に緩めれば、十分適用できると考えています。
また、XPのテスティングファーストは、組込み型の開発部隊にこそ必要ではない
かと考えるようになりました。(使用を強制する)

#SLCPは、ソフトウェア業界のタスクと用語の定義、SPAはCMMのSLCPベースでの
での再構成とISO化、PSPとTSPはCMMの派生、と考えて省略しました。

詳細は、以下のコメントと論文を参照ください。
http://www.kk.iij4u.or.jp/~y-kamite/xp/index_xp.html
http://www.martinfowler.com/articles/newMethodology.html
http://www03.u-page.so-net.ne.jp/dc4/tnaka/fowler/newMethodology_j.html(中島卓さんの日本語訳)

(では)


> 
> 既に議論されているならば,その情報でも結構です。
> よろしくお願いします。
> 
> ----- H.Tanaka