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Date:  Fri, 9 Feb 2001 17:42:29 +0900
From:  "Tetsuya Kurihara" <kuri-t@....com>
Subject:  [XP-jp:01556] Re: UML Forum
To:  <extremeprogramming-jp@....jp>
Message-Id:  <004b01c09274$3c6b23d0$4601a8c0@KURIT>
References:  <87n1bxonip.fsf@....jp> <20010208125123V.hiranabe@....jp> <002b01c091a8$e554ff60$1f01a8c0@KURIT> <snlowb1z.fsf@....jp>
X-Mail-Count: 01556

栗原です.

"Takeshi Kakeda" <kakeda@....jp> wrote:

> 上の表に意味があるかどうかは別として、リファクタリングの依存度が
> ずば抜けて高いことに驚きました。それだけXPの中で重要ということでしょうね。

リファクタリングすることで,変更コストカーブの平坦化を実現するために
必須なプラクティスですよね.

Fowlerも言っている通り,12のプラクティスの実践と平坦化されたコストカーブ
がお互いに依存しているので,リファクタリングはXPにとってコアなプラクティス
となるのは、必然なのでしょう.

プラクティス同士の関連のほか、その結果として得ることのできる平坦化され
たコストカーブ自身に,プラクティスが依存しているという循環依存関係なんで
すよね.
それだけに,コストカーブの平坦化しそうもないプロジェクトに適用しようとする
と壁が高いのだと思います.
例えば、コードを変更したら、それに合わせてドキュメントも更新しなければい
けないようなプロセスを採用している会社とかでは、安易にリファクタリングし
ようとは思いませんよね,自分の首をしめているようなもんですし.

だからといって,XPの実践は無理だとか言っているんじゃなくて,XPの根底
に流れる、開発チーム内での「十分な」コミュニケーションを実践することで,
プロセス自身を変えていけるほどの信頼関係が築けるようになることを信じ
たいものです.

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Tetsuya Kurihara
kuri-t@....com